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ガソリン

じっとがまんしていたのだが、とうとうガソリンが底を尽きかけた。
何かあった時に、身動きできなければと不安もつのり、重い腰をあげることにした。
行きつけのガソリンスタンドで聞くと、朝7時半の開店前に行列を作り、給油券をもらえば10リットルほど入れてもらえるという。
何時頃に来ればもらえそう?と聞くと、早い人は前日10時頃から並んでいると言う。
首をかしげて、4時…5時はもう遅いかもと。
なんとまあ…。
しかたがない、と今朝早起きをした。夜中2時半。
もたもたと身支度をし腹ごしらえをし、湯たんぽと毛布、お茶の入ったポットも携えて。
真っ暗なガソリンスタンドに着いた。
おや、並んでいる。
ずーっと列を追いかけて行く。
おや、誰も乗っていないじゃないか。
空の車が、延々と並んでいるのだ。
そうか、みんな前日から、車を置いて順番をとっているんだなあ、と気がついた。
くそ真面目に朝早くやって来たのは、ワタシだけかあ。
長い長い空車の列を追っているうちにめげた。
やめた、と方向転換。
脇道に入ったら真っ暗なこととて、道に迷った。
車の給油ランプがちかちかと点滅する。
ばかみたいだなあと、ため息つきつつ帰宅しましたのさ。
じっとがまんします。
待っていれば、必ずガソリンも行き渡るでしょう。
被災地の方達の事を思えば、こんなことなんでもないし。
今、やっと4時半。今日は歩いて病院に薬をもらいに行きます。
そういえば、薬も足りなくなっているって言ってたなあ。
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柚木りん

Author:柚木りん
北国の林の中で、数十年暮らしてきました。
髪も白くなった今、これから向かう道すじを模索しているところ。
エッセイと写真で暮らしを綴ります。

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