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雨の朝

きのうは、葬儀と初七日法要。

わが家は一軒だけ離れた林の中にあるため、同じ町内の方達とは、ほとんど交流がありません。
せいぜい、回覧板をやりとりし、町内の草取り、草刈りで顔を合わせるくらい。
それでも30年以上住んでいれば顔や名前はわかるし、スーパーなどで会えば、挨拶もします。
けど、立ち話はしませんね。そういう立ち位置です。
ただ、今回のような不幸ごとがあった場合、否応無しに長い時間を一緒に過ごすことになります。

さあ、何を話していいやら、困惑するわたし。
向こうもそうでしょうね。
当たり障りのない話…って、けっこうむずかしい。
聞くことに徹しようとしても、それでは会話が成り立たない。
そうして1日終って、背中がぱんぱんに張っていることに気付く次第。
たぶん、向こうもそうなのでしょう。

こんな年になっても人付き合い苦手なんだなあと、改めて気付かされます。
そして、
こんなふうに、一軒離れた住まい方が、自分にとって幸運なことだとも。
単なる幸運なのか、神様のやさしい配慮なのか。

セレモニーホールへの行き帰り。
ご近所の方々は、乗り合わせて1台の車で行き、
わたしはいつも1人で向かいます。
別にいじわるでもなんでもなく、自然にそんな立ち位置ができていて、
それがほっと安心できる。

三十数年同じ町内で暮らして来て、亡くなる方がこの頃多いです。
わたしが若い方の部類に入るのですから、みなさん高齢になられました。
数えてみれば、1、2…12人。
ご主人を亡くされた方たちも…。
わたしだってこの家から3回お葬式を出していますからねぇ。
あっというまに、自分の人生だって終ってしまうのでしょうね。
雨の朝、すっかり湿っぽくなっています。

   タマガワホトトギス
    IMG_0830.jpg
プロフィール

柚木りん

Author:柚木りん
北国の林の中で、数十年暮らしてきました。
髪も白くなった今、これから向かう道すじを模索しているところ。
エッセイと写真で暮らしを綴ります。

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