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ないたあかおに

本当に数十年振りに、「ないたあかおに」を読みました。
実を言えば、この物語苦手でした。だってせつない。
ハッピーエンドとは到底言えない。
だれも幸せにはなっていないではありませんか。
何歳くらいの子を想定してかかれたのでしょう、はまだひろすけさんは。

人間と仲良くなりたい赤鬼のために、友だちの青鬼が人間をいじめる憎まれ役を演じ、
赤鬼がそれを助ける役を演じて人間たちの信頼を得る。
そして村人と赤鬼は仲良くなるけれど、青鬼は自分が赤鬼のそばにいると、その信頼関係が崩れるだろうとそっと身を隠す。それを知った赤鬼は、青鬼の友情を知って涙をたらたらと流すのです。

60代半ばの今、感想文を書けと言われたら、延々と書けそうな気がしました。
*なぜ赤鬼は、鬼に近づくのをためらう村人たちに腹をたてるのか。
*なぜ赤鬼は友だちの青鬼が憎まれ役を演じるのを受け入れたのか。
*その結果村人たちが赤鬼のところにやってきてどんちゃんさわぎをするが、それは本当に親しくなったということなのか。村人たちのずるさもそこそこ見える。
*青鬼は赤鬼のために身を引いて、長い旅に出るのだが、そのことを知った赤鬼が後悔や罪の意識や青鬼への思いで苦しむことには思いをいたさなかったのか。
 ずっと赤鬼が苦しむであろうことを放置している。一見美談に見える青鬼の行為の裏に傲慢なひとりよがりはなかったか。
*最後の最後に、赤鬼が泣いたところで、よく考えなさいあんた立派な大人の鬼でしょ、こうなることは予測できたでしょうに、と言いたい。

いやいや、だから作者は人間(あるいは鬼?)の弱さ浅はかさ、強さや優しさの意味とかを問うているのでしょうね。
小さな子に、そこまで考えよというのは無理な気がします。
何十年も過ぎてからその意味がわかるということはよくありますね。
そういう作品が名作とよばれる所以なのでしょうか。
でもわたしは、子どもの頃も年をとった今も、嬉しく楽しく読めるハッピーエンドが好きです。
弱虫だから、本の中でまで苦しみたくない!

レタス播種後4週間です。
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プロフィール

柚木りん

Author:柚木りん
北国の林の中で、数十年暮らしてきました。
髪も白くなった今、これから向かう道すじを模索しているところ。
エッセイと写真で暮らしを綴ります。

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