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いちばん幸せな時代、場所って

先日友人から『エリザベスの友達』という本を紹介してもらいました。
村田喜代子さんの小説。
町の図書館には置いてないようでまだ読めてはいないのですが。
認知症の母親たちがどんな世界で生きているかという小説だそうです。
その中に、
『認知症の人は、その人がいちばん幸せだった時代、場所に戻って生きている』とあったそうです。
わたしなら、いつ頃に戻るのか?

教員だった夫は、結婚早々、隣村の山の小さな小学校に赴任しました。
酪農が主体の集落で、人間より牛の数が多い。
教員住宅で3年暮しました。
そこで子供を2人産みました。
とても気持ちのいい高原を、ベビーカーでのんびり散歩しましたっけ。
近所の人は皆さん親切で、野菜やらしぼりたての牛乳を、よくいただいたものです。
何の心配もなく、惑いもなく、
あの頃が一番幸せなときだったかなぁ。
もしかして、いつか認知症になったら、
あの頃に戻って、あはは、うふふ、とひとりで笑って過ごしているかもね。
そうなったら、
おかあさんは今幸せな時の中にいるんだなと、
そっとしといてもらいたいものですね。

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No title

幸せな時代、場所。
私も新婚のころの仙台かな。
夫以外に知り合いのいない場所での貧乏暮らしだったけど、明日の心配もせずにノー天気に暮らしていたあの頃が一番幸せだったわ。

若いりんさんが乳母車を押して高原を散歩・・・私の頭の中のりんさんは、麦わら帽子のリボンとロングスカートの裾を風に揺らしています。
ふふ、でも時代的にはミニスカートだったかもね。いや、りんさんは私よりずっと若い。やっぱりミディ丈のスカートだわ。

認知症になったら、その時代の中だけで笑っていたいですね。そうできるのなら認知症も悪くはないわね。

わすれ草さんへ

やはりそうですか。
新しい暮らしを、好きな人と始められる歓びがありますよね。
そのあとは、山あり谷あり…(友人とは谷あり谷ありなんて笑い合いますが)。

どんな服装か?
ブラウスに膝丈スカート、それにエプロンです。
おしゃれとは無縁の田舎の若妻でした。

認知症になって困るのは周りの人たちですね。
本人は、俗世のしがらみ苦労から解き放たれて、しあわせな空間にいるのかもしれません。
だけど、できれば息を落とす間際までしゃきっとして、ありがとさよならって笑って逝きたいものです。

No title

りんさんとわすれ草さんの幸せの時代は、新婚の頃なんですね。
わたしのそれは、夫と出会うずっと前の、恋をしていた二十歳の頃です。
おふたりのを読んだ後、比べてわたしは罪深いなあと思ったけれど…
でもやっぱり あのキラキラ光る 弾むような日々は、幸せの時代だったなぁ。
でもね、認知症になってあの時代にたゆたうわたしを介護してくれるのが夫だったら、とっても罪深いわね。

yokkorinさんへ

すてきな恋をして、豊かな時を経て、yokkorinさんが仕上がって(?)いったわけですねぇ。
そのyokkorinさんをご主人は愛されたわけですねぇ。

もし、認知症になったとして、ご主人が介護されていたとして、きっとどんな時の中にyokkorinさんがたゆたっていたとしても、ゆるぎなく守ってくれる男性ですね、きっと。
いいなぁ。
プロフィール

柚木りん

Author:柚木りん
北国の林の中で、数十年暮らしてきました。
髪も白くなった今、これから向かう道すじを模索しているところ。
エッセイと写真で暮らしを綴ります。

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